NLPと心理学の関係~交流分析#2

前回に引き続き、NLPと心理学の関係について、交流分析の紹介を行っていきます。交流分析も心理療法の一つですが、NLPとはどのような関係があるのでしょうか。

簡単に交流分析(対話分析)のことを説明すると、交流分析はTA(Transactional Analysis)と呼ばれ、アメリカの精神分析医エリック・バーンにより1957年に開発され人間行動に関する1つのまとまった理論体系であり、それを応用した心理療法のことです。

[交流分析の概要]

交流分析の基礎理論は以下の3つの基本前提と4つの分析から成り立っています。

◆3つの基本前提

(1.)ストローク

人間として成長していくために、必要不可欠な心身の栄養物-接触とか声かけなど-である。

(2.)時間の構造化

人生および1日をどのように過ごしているかに気づくもので、ストロークと関連をもっている。

(3.)基本的構え(対人関係の4つのあり方)

自分と他人との関係において一定の構えをとることに気づくもので、ストロークと関連を持っている。

◆4つの分析

(1.)自我状態の分析

“今、ここ”の自分がどのような状態(考え方・感情・態度・行動)であるかに気づくための分析。

(2.)交流パターン分析

自分が相手の人と、どのようなかかわり(コミュニケーション)の仕方をしているかに気づくための分析。

(3.)ゲーム分析

自分でも知らず知らずのうちに、繰り返しとってしまうマイナスの行動パターンに気づくための分析。

(4.)人生の脚本分析

私たちの人生を一つのドラマとして捉え、それぞれの人がその人なりのドラマの脚本をもっていると考え、自分はどのような脚本をもっているかに気づくための分析。