NLPと心理学の関係~交流分析#1

心理学に興味を持っている方はご存知かもしれませんが、今回は『交流分析』についてご紹介しましょう。

交流分析(対話分析)とはTA(Transactional Analysis)と呼ばれ、アメリカの精神分析医エリック・バーン(Eric Berne)により1957年に開発され、人間行動に関する理論体系、コミュニケーション理論およびそれを応用した心理療法のことです。ちなみにエリック・バーン氏は精神分析の創始者であるフロイトの弟子でもあります。

交流分析の目的は……
1.自己理解
自己理解、自己コントロールを可能にし相手をより理解することができるようになること。

2.自律性
自分の思考・感情・態度・行動に責任を持てるようになること。

3.親密さ
温かく、率直な、誠実な人間関係を持てるようになること。

[自我状態の分析…PACモデル]
P(Parent;親のような自我状態)の自我状態は、身近な大人(親)の影響を取り入れた状態で、道徳的・批判的・偏見的な面(CP:Critical Parent;批判的P)と保護的・養育的で過干渉・おせっかいな面(NP:Nurturing Parent;保護的P)を持ちます。

A(Adult;成人のような自我状態)の自我状態は、成人としての状態で、現実を冷静に認識し構成力により主体的判断をする面とビジネスライクすぎたり冷たい感じの面を持ちます。

C(Child;子供のような自我状態)の自我状態は、子供時代の感情的体験や思考が再現されるような状態で、明るく・天真爛漫で自己中心的・わがままな面(FC:Free Child;自然なC)と従順・素直で消極的で依存的な面(AC:Adapted Child;順応のC)を持ちます。