NLPと心理学の関係~キャリブレーション

NLPはコミュニケーション・スキルの集大成とも言われる方法論ですが、NLPのカウンセリングやNLPのコーチングでは「キャリブレーション」という心理学テクニックが重要となります。

キャリブレーションとは、相手の心理状態を言語以外(ノンバーバル)のサインで認識する心理学テクニックを指します。具体的に言語以外のサインとは、姿勢、動き、呼吸、表情、声のトーン、声のテンポなどの変化です。

例えば、何か心配ごとがある場合、口では「大丈夫」と言っていても、声のトーンや顔色や表情、いる様子から相手の心理状態が見て取れることがあると思います。それに対して、楽しい体験を思い出している時には、声がはずみ、血色が良くなり、口元を緩ませてその体験を語っているということがあると思います。言葉の端々から、楽しそうな雰囲気が伝わってくること、経験あると思います。

心理学テクニックであるキャリブレーションを身につけ、意識し練習することで、もっと些細な変化も察知できるようになるのです。
キャリブレーション能力を高めるためには、相手の顔の状態、呼吸の深さ・浅さ・スピード、皮膚の色、目の動き、まばたき、声のトーン・スピードなどに気をつけるといいと思います。

NLP のワークの中ではキャリブレーションに大変注意を払いますが、心理学カウンセリング、心理学コーチング、心理学セラピーなどの場はもちろんのこと、日常のコミュニケーションでも非常に有効な心理学テクニックです。キャリブレーションを使って、相手の状態を注意して見ていると、相手の言葉にならない気持ちや状態を認識し、より深いコミュニケーションをとることができるようになります。