身近な心理学~プラシーボ効果

心理学というと、なんだかかしこまった学問の気がしてきますが、実は身近な事象を取り扱う庶民的な面も持ち合わせています。今回は、この心理学の身近なトピックを取り上げてみましょう。

「プラシーボ効果」

なんだか聞き慣れない言葉だと思いますが、プラシーボ効果とは、ニセの薬(プラセボとも言う。全く効用のないとされている薬)でも、「これは効くぞ。」と思って服用すれば、効いてしまうことを言います。原因は、人間の思い込みの力とも、暗示効果とも、自然治癒力によるものなど諸説あります。

しかし、昔から「病は気から・・・」といわれる様に、人の意識、気持ちの持ち方によって、疾患の治癒に影響が出ることは知られています。プラシーボ効果もそういった人間の心理が働いた結果だと思います。

新薬開発では、このプラシーボ効果を使った最終テストが義務付けられているそうです。有効成分が含まれる薬(新薬)を投与するグループと、有効成分がまったく入っていない偽の薬(プラセボ)を投与するグループをつくり、経過を見るテストです。

このとき、どちらのグループにも効き目がある薬だと言っておくと、ニセ薬を投与したグループの人にも数%の症状の改善がみられます(プラシーボ効果)。この2つのグループの効果の出現率の差が大きければ、その新薬は効果的なものであることになりますが、差があまり大きいといえない場合には、効果が期待できないということになります。

心理学って難しいの?

心理学と一言で言っても、現在では様々な種類の心理学があります。
例えば、精神に不調を来した人々の理解および援助を指向する「臨床心理学」、科学的経験主義の立場から観察・実験によって探求を推し進めようとする「実験心理学」、心を脳という情報処理装置と解釈する「認知心理学」、人文科学・哲学からアプローチする「人間性心理学」など。

こうしたものに加えて、人と人との相互作用, 「社会」の中での人の行動について研究する学問として「社会心理学」というものも研究されてきています。社会における個人の行動、集団行動、組織における人間行動、ジェンダー(性)や偏見など文化的歴史的に規定された人間行動の研究、マスメディア研究など、心理学はあらゆる分野に応用されています。

神経言語プログラミング(NLP;Neuro-Linguistic Programming)と呼ばれるものも、コミュニケーション心理学の一分野として注目を浴びています。

NLPとは、1970年代にアメリカ・カリフォルニア大学の若き天才、リチャード・パンドラーとジョン・グリンダーが、心理学と言語学、サイバネティクス理論やシステム論を基に、「3人の天才セラピスト」のアプローチ手法を分析、体系化することによって開発されました。

NLPは『ことばの使い方』や『ノンバーバル(非言語)の使い方』、そして、『無意識の活用の仕方』を科学的に分析、体系化し、実践的な方法論として成熟を重ね、広く一般に活用されるようになってきたものです。